次第に集中が弱まってきてた。集中が弱まるとまず、振り付けを覚えられない。どうでもよくなってくる。ところがそんなときに限って先生が、生徒を二つに分けて、半分を前に体育座りさせて、半分を踊らす。
オレは結構気が弱いので、真っ正面から見られると気になってしまって余計に振り付けを忘れる。すると笑われてしまって、余計に頭が真っ白になる。そんな状態のまま延々と続けられたのでオレはひさびさにダンス嫌いになった。
ふと振り返って、ちょっとレッスンが多すぎるのかなと。ダンスに命かけてる女子なんかは毎日、しかも一日に2本とかレッスン入れてる。信じられない。オレ的にはダンス以外の人生がいっぱいある。ダンスはオレの人生になくてはならないものだけど、ダンス以外に優先することが多すぎる。
で、ずっと出てたレッスンの一つをカットすることにした。先生には言ってないから、先生はちょっとがっくりするかもしれない。ただでさえ少ない人数のクラスだったから。でも自分が一番大切だから仕方ない。
振り付け中心のレッスンはオレにはもう価値が小さくなってる。いまは音といかに一体化するか、これが一番オレの興味のあるところ。前にも言ったけど、iTunesのヴィジュアライザーみたくなって身体を動かしたい。反応したい。踊るってよりは、反応する。自分が音符になる。そんな感じに身体を動かしたい。その動かすレパートリーを増やしたい。全然ダンスやってない人は、このレパートリーが無いから、音を聴いてもどうやって反応していいかわからない。そこを学びたい。レパートリーがある程度増えると後は自分で創作できる。そんな先生に出会いたい。
ところが、今日は真冬の快晴なのに富士山が見えない。浅間山の火山灰の影響なんだろう。
小規模に噴火しただけでこうである。220年前、浅間山は付近の村が深く埋まり、人々が火山灰の下に埋もれるほどの火山灰が降った。その時の火山灰で栃木県でも厚さ数メートルの火山灰の地層が見れる博物館がある。この年は世界的に火山がいっぱい噴火し、アイスランドの火山の大噴火がヨーロッパを凶作に陥れ飢饉が発生、フランス革命の遠因になったとも言われる。
自然現象の一発で、人間の築き上げた文明は消滅する可能性もあるんだな。