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by exsaito5
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李香蘭のレア盤

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李香蘭(山口淑子さん)の歌った「売糖歌(マイタンガ)」という、1943年(昭和18年)の中国語のレコードです。入手不可能と思ってましたが上海の中国人からゲットしました。しかし今回こそはダマサレたか?と思いました。メールの返事がなかなか無いし英語でメールすると今度は中国語で書けと来るし、送金して10日ほど音沙汰が無かったし。でも昨日おまけの中国語のレコードが1枚付いて、厳重に包装されて到着しました。(ホッ)

この歌は「萬世流芳(ばんせいりゅうほう)」という中国映画の挿入歌で、かなりのヒットになったそうです。主にイギリス、フランスにアヘンを売りつけられていた中国。歌詞は阿片の替わりに飴を舐めなさい、という飴売りの少女という感じの歌詞です。レーベルは有名な上海百代というところ。下の方に小さく、「大日本軍管理」と書いてあり、その下には、「受託経営者中華音楽工業株式会社」となっています。上海は昭和18年だと日本の占領下だったので、メディアは軍の管理下にあって、レーベルを管理する日系の会社も別にできていたということなのかと類推できます。

レーベル名の下には、「最新法」、「電収音」と言う文字も見えます。前回書き込んだ通り電気録音ってことですね。ちなみにレーベルにパテント表示やmade in Indiaと印刷してあったら戦後の復刻版になるらしいので注意が必要です。





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で、ジャケットがまた素晴らしい。ジャケ付きだとは思ってなかったのでラッキー。汎用のジャケみたいですが、絵がまたなんともいえない味があります。アジアでも最もコスモポリタンな街、上海のパーティ好きなやつらがなんとなく目に浮かびます。赤い字でPATHE RECORD(パテレコード)と書いてありますが、これは当時のフランス最大の音楽・映画会社で、中国でのレーベル名が「上海百代」らしいです。なんでパテが百代かと言うと、中国語で百代は「パイタイ」と発音するらしく、パイタイ→パイタイ→パイタイ→パテ(?)、と字を当てたらしいです。ずっとヒャクダイと読んでいたので気づきませんでした。

もともとは「東方百代」だったらしいですが、PATHEが1930年にイギリスEMIの資本参加を受けてから「上海百代」とレーベル名を変えています。下の写真(ジャケ裏面)に英語の会社名が書いてあり、Electric and Musical Industries (China) Ltd.となっていて、これを略すとEMI(中国)となりますね。日本だと東芝EMIですがイギリス本家のEMI社の資本が入っている証拠ですね。



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ジャケットの住所を見ると上海 徐家匯(シューヂァフイ、またはジョカワィ)路1099号となっていて、オールド上海のフランス租界の西端あたりです。現在も徐家匯公園の中の"la villa rouge"という日本人経営のフレンチレストランが入る建物として残っているようです。 元は1921年にフランスからやってきたレーベルの創業者パテ氏の建てた建物で、レコーディングスタジオだったらしく、李香蘭などのパテ(上海百代)レーベルから出しているレコードはここで録音されたのでしょう。李香蘭の代表曲「夜来香(イエライシャン)」の詩はここの裏庭で作られたとか。下の写真が現存する建物です。



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レコードの音は思ったよりは鮮明に聴こえました。李香蘭さんは日本語の歌よりも中国語の歌のほうがとても合っているように、自然に聴こえました。

で、今回は特別サービスで上戸彩版の売糖歌をご披露しましょう。まじかわいいです。
売糖歌 / 上戸彩 (注:残念ながら平成20年2月に著作権侵害によってyoutubeから削除されました。「上戸彩 李香蘭」でyoutubeで検索すると他の動画は著作権者から黙認されているようです)ちなみに当時22,23才の李香蘭さんの声は21才の上戸彩さんより少し高い声ですけど、やはりかわいらしい声を出していました。


さて2007年12月8日、コメント頂いたFansさんのご希望で、もう一方のサイドに録音されている、やはり萬世流芳に使われた歌「戒煙歌」のレーベル写真を載せました。
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by exsaito5 | 2007-04-11 09:48 | 雑記